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1999.04.01
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namisato/株式会社波里 のTrivia№16和菓子豆知識(8) 和三盆糖
京風打物などの高級和菓子に利用され、四国地方特産の和三盆糖は、淡黄色でフワフワした微粒の純日本産の白砂糖で、独特の風味と口溶けのよさを持っています。昔ながらの製糖法で作られ、作業がほとんど手仕事のため、収量が少なく、入手しにくい非常に高価な砂糖とされています。
名前の由来については、いくつかの説があります。昔から日本では白砂糖のことをサンボン糖と呼び、日本で作られるまでは全て中国より輸入し、とても貴重品とされ、庶民の食品ではありませんでした。中国人官吏の位が三品(サンボン)の役人によって日本に初めて白砂糖がもたらされたので、トウサンボントウといわれ、唐三盆糖と書かれるようになりました。江戸時代になって、日本でも白砂糖が作られるようになり、唐に対して日本(和)があてられ、日本産は和三盆糖と呼ぶようになったそうです。他説では、製糖中に研槽(盆)の上で三度研ぐため「和三盆」と命名されたともいわれています。
和三盆糖は、1~3月の冬期に作られ、原料のサトウキビを圧搾して搾り、糖液を精製し濃縮し結晶を析出させます。この結晶は白下糖と呼ばれ、和三盆糖の原糖となります。白下糖を砕いて布袋に詰め、押しをして圧搾し糖蜜を絞り出します。その後、研槽(とぎそう)と呼ぶ木製の台の上で砂糖を砕き、少量の水を加えて練ります。さらに押しをして圧搾し、蜜を押し出します。この分蜜を5回繰り返して最後に一週間寒風にさらし、乾燥させて出来上がりです。